• ホーム
  • 妊婦でも美容目的でピルを服用できる?

妊婦でも美容目的でピルを服用できる?

2020年04月06日

ピルの服用を中止すれば妊娠可能な状態に戻ります。おおむね飲むのを中止してから4日ほどで体内から配合されている女性ホルモンは排出されると考えられています。その結果、脳は妊娠していないと判断して、視床下部から再び排卵を命令する指令がだされることで、排卵周期や月経が再開することになるのです。
そのためピルの服用を中止すれば、2日から3日ほど経過すると月経が再開し妊娠可能なコンディションが整います。ところでピルを大人ニキビなどに代表される肌トラブルの改善効果を目的にして服用している方もいます。妊婦になって以降では服用することに問題はないのでしょうか。

この点はまず妊婦で妊娠期間中と出産後の女性の体内のホルモンバランスの変動について、まず抑えておきましょう。そもそも妊娠期間中は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストロン)からなる女性ホルモンの血中濃度はいずれも上昇しています。こういったホルモンバランスが変化しているのは、胎児の成長を維持し胎盤を通じて栄養供給ができるコンディション作りのためです。胎児の成長を促すには水分も栄養分各種も大量に必要としています。そのコンディションを維持するために女性ホルモンの全体の血液濃度は高いレベルで維持されているわけです。少なくとも妊娠中はあえてエストロゲンやプロゲストロンのいずれについても、ピルで補給する必要性は低いといえます。しかし出産後6か月後も経過するころには、エストロゲンもプロゲストロンのいずれもでも分泌量が少なくなる、再び妊娠が可能な状況へと回復をみせます。つまり出産して6か月後には女性ホルモンの分泌が少なくなるので、基礎的に分泌量が少ない体質だった場合は、ピル服用開始前の状況へと回帰していきます。急激な女性ホルモン分泌量の減少は、肌荒れや大人ニキビなどのほか、抜け毛や体毛の増加などをもたらします。避妊だけでなく美容目的もかねて、ピルを服用している場合は、服用再開のタイミングをどこに置くべきかが問題になるのです。

子供は母乳を通じて、ピルの有効成分が体内に移行することになります。母乳を通じて子供の体内に入ると、成長や健康に何らかの影響がないものか、気になる方も多いでしょう。この問題については母乳を通じた子供への影響はなしと見られています。子供への悪影響がなしとする根拠は、服用中止後に、妊娠制限期間のようなものが設定されていないことからも窺えることができます。ピルの服用を中止すると、1週間程度の期間も経過すれば妊娠可能になります。その後に妊娠をしながら、使用を再開しても子供に特段の影響を与えるリスクは、無視できる程度と認識されています。美容目的でピルを使用している方は、女性ホルモン濃度が減少に転じる、出産後6ヶ月を目安に再開すれば、大人ニキビや乾燥肌などの肌トラブルなどが悪化する前に迅速な対応が可能になるでしょう。