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喫煙者はピルを服用できない?

2020年02月27日
黄色のカプセルと瓶

低用量ピルは閉経前の女性であれであれば誰でも服用できるわけではありません。身体的コンディションに副作用のリスクが高い場合や、健康上リスクの高い生活習慣をもっている状況では、服用できないシチュエーションが存在しています。懸念される健康上のリスク要因のなかには、心筋梗塞や脳梗塞などの生命にかかわる重篤な疾患も含まれるわけです。それではどのような条件にあてはまる方は、低用量ピルを服用することが禁忌とされているのでしょうか。

低用量ものの服用を回避するべきとされているのは、喫煙者の方です。タバコにはニコチンだけでなく発がん性の明らかな物質をはじめ、様々な化学物質を含んでいます。ニコチンには脳内化学物質の分泌を促す作用があり精神的依存性が強力です。また、全身の血管を収縮作用も強力なため、血圧の上昇にもつながります。高血圧状態の継続は血管内壁への慢性的ダメージを与えることになるので動脈硬化の進行を招きます。また血管内壁にはコレステロールなどの物質が付着することがよくあります。コレステロールは蓄積すれば閉塞の原因になるので免疫細胞から排除の為に攻撃をうけます。この過程で活性酸素が発生し、コレストロールを攻撃します。この限りでは活性酸素には人体の免疫機能を機能させるうえで重要な機能を担っているのは確かです。しかし活性酸素は同時血管内壁にダメージもあたえることになります。結果的にコレストロールを廃除した免疫細胞は粥状の物質に変化し、結果な内壁に付着します。そのおかげでさらに血管内壁の通り道は狭くなっていき、動脈硬化は悪化の一途を辿ることに。

このように喫煙者は動脈硬化のリスクが高いので、血栓症が発生した場合には心筋梗塞や脳梗塞などの合併症に発展する可能性を考慮する必要があります。血栓症のリスクを高めるのがピルの服用です。ピルの服用を開始すると副作用のひとつの血栓症の発症する可能性を高くすることが知られています。禁煙者がピルを服用しても、血栓ができても健康上の深刻なリスクに発展する可能性は低いです。ところが喫煙者は動脈硬化が進行して、ただでさえ血管内壁が狭い状態に陥ります。このような状況下でピルの服用を強行すれば、決選が動脈硬化の患部で飛ぶことで、血管を完全に閉塞してしまって心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な合併症を引き起こすわけです。

したがって喫煙者の方はそのままのコンディションでは、ピルを服用することは禁忌とされています。そのため喫煙者の方は禁煙後にはじめて使用が可能になるわけです。しかし禁煙じたいはタバコにふくまれるニコチンの精神的身体的依存性の高さから、ニコチンガムやパッチなどもうまく活用しながら、喫煙習慣から完全に脱却することが重要です。不十分のままピルの使用を開始すると喫煙の誘惑にまけて喫煙してしまうことも。そのため喫煙に成功し、禁煙後にはじめてピルの使用を検討するべきです。