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ピルを積極的に利用しないのは日本くらい?

2020年06月12日

避妊方法にはそれぞれのお国事情が反映し、各国に特徴が見られます。日本とアメリカやフランスなどの先進三カ国の避妊事情についての調査があります。その調査によると、日本では避妊具を使用した避妊方法が主流です。避妊具のなかでも日本においては、コンドームの使用が突出しており、普及率は70%を超えています。引き続いて基礎体温を元にした定期禁欲法、膣内での射精を回避する性交中絶法と続きます。日本におけるメジャーな避妊方法を見てみると明らかになるのは、主導権は男性が握っているという点にあります。

日本と対照的なのはフランスで、ピルの服用の普及率は40%に迫り、続いてIUDとよばれる避妊具を子宮頸部に装着する方法が続き、コンドームの使用は5%に過ぎません。ピルは女性の主体的判断を元に服用することになるだけでなく、ほぼ100%の避妊成功率を挙げています。フランスでは女性手動の避妊方法が普及していると評価出来るでしょう。

アメリカもフランスに類似した部分があり、避妊手術の普及率が30%程度で、ピルの服用・コンドームの使用が続きます。
日本・アメリカ・フランスの参加国の避妊事情を改めて振り返ると、日本でのピルの普及率の圧倒的に低い事情が浮き彫りになります。メジャーな避妊具はコンドームであって、あくまで使用する判断の主導権は男性側にあり、女性の意向が積極的に反映されることは少ないといえます。
また妊娠回避することのリスクでも必ずしも、確実な効果を見込めることができないこともあきらかです。コンドームは性行為の途中で外れてしまい、射精した精子が子宮に移行するリスクも皆無ではありません。もちろん定期禁欲法や性交中絶率の信頼性はさらに低いのが現状で、避妊に失敗するリスクに常に直面していることになるのです。

日本ではティーンエイジャーの女性がピルを服用している事実を、インターネット上に投稿すると高い関心を呼びときにはメジャーメディアの話題にもなるほどです。もちろんこの場合の関心の高さとは、ピルの使用に消極的な人が依然メジャーであることを示しているのです。批判的な言説の背景に、ピルに対する偏見や五回が根強いことを意味していると考えて間違いないでしょう。
しかしながらこのような従来から広く普及している偏見た誤解は正されてしかるべきです。ピルは服用方法さえ順守すれば、ほぼ100%の避妊率をあげており希望しない妊娠を避止するのに、これほど信頼性の高い避妊法は存在していません。またホルモンバランスの崩れや、月経困難症や大人ニキビをはじめとした肌トラブルの改善も見込めるので、女性にとってのQOL(生活の質)の向上にもつながるからです。ただしコンドームには性行為感染症の感染を防止するメリットもあるのは確かです。そこで今後はピルの使用には積極的になる必要があり、従来型の避妊具であるコンドームも併用することで安全な避妊を実践することが重要になるのです。